それ、食べちゃダメ!
犬に与えてはダメなもの、って知っていますか?
ドッグフードをあげるので知らなくても大丈夫!と思われる方もいらしゃるかもしれません。
ですが、
人間のご飯時に近くに来て欲しそうな目をされたのでちょっとあげちゃおう・・・
間違って落としちゃったものを拾い食いされてしまったら・・・
他人が何も考えずに犬に食べ物を与えてしまったら・・・
人間の食べ物を犬が口に機会もあるはずです。
今回は、食べさせたらダメなものをまとめてみました!
食べさせてはいけないもの
果物
- ぶどう/レーズン
中毒を引き起こす可能性があります。(原因は今現在不明)
嘔吐、下痢、食欲不振、最悪の場合死にいたることも。
ワインやぶどうジュース、ぶどう/レーズンが含まれる加工食品にも注意しましょう。 - いちじく
犬に中毒を引き起こしてしまう危険な成分が含まれています。
いちじくをどのくらい食べたら中毒症状を起こすのかは今現在不明です。
食べた量が少量であっても、しばらくは愛犬の体調をよく観察して、嘔吐/下痢/ぐったりした症状などが見られた場合は
すぐに病院を受診しましょう。
野菜
- 玉ねぎ
赤血球が破壊(溶血)されてしまいます。
大量に食べてしまった場合、当日中に中毒症状が現れることがありますが、ほとんどのケースでは1日~数日間かかります。
初期症状としては、嘔吐や下痢、食欲不振といった消化器系の症状がみられます。
そして溶血により貧血となり、口などの粘膜が白っぽくなる、黄疸、呼吸数の低下、元気がなくなる等の症状がみられるようになります。
死亡する例は少ないといわれていますが、体力低下や不健康につながりますので絶対に避けたい食材です。
また、玉ねぎと同じ成分が含まれる野菜(にらや長ねぎ、わけぎ、にんにくなどのネギ属)は玉ねぎ同様避けなければいけません。 - アボガド
アボガドに含まれる成分で中毒をおこす可能性が高いです。
オイル等の加工品にも注意しましょう。
また、種は大きく消化もできないので、体内で長く停滞し、トラブルを起こしてしまいます。 - にんにく
ネギ属と同じ成分が含まれており、玉ねぎ同様にんにくも食べてはいけないものとなります。
肉
- 生肉
生の豚肉は特に危険で、たくさんの細菌が含まれいる可能性が高いです。
また、豚肉のタンパク質にアレルギーを起こす犬もいるので、最初は少量ずつ与えて様子をみるようにしましょう。
豚肉には脂肪分も多いため、できるだけ取り除いて与えたほうがいいでしょう。
細菌に関しては、豚肉だけでなく鶏肉や牛肉など、ほかの動物の生肉でも付着している可能性があります。
生食用として販売されているもの以外の生肉は、加熱処理をして犬に与えるようにしましょう。 - 生の鳥の骨
鳥の骨は栄養価も高くよい食べ物ですが、場合によっては食中毒や感染症、腸閉塞の原因となる場合も。
骨を丸飲みしてしまうと、小型犬では食道閉塞を起こしてしまうことがあります。
また、生の鳥の骨で、サルモネラ感染症(食中毒)を引き起こすこともあります。
鳥の骨を与える場合は、圧力鍋等でじゅうぶんに柔らかく加熱した状態で与えると安心です。
魚介
- 生のイカ
イカは消化性が悪く、加工や調理の仕方に工夫をしないと、消化器系のトラブルの原因となります。
また、非常に固い食べ物なので、大きい状態で与えてしまうと、消化される前に胃腸に詰まって腸閉塞を起こしてしまう可能性も。
生のイカには「チアミナーゼ」という酵素が含まれており、犬に「ビタミンB1欠乏症」を引き起こす原因とされています。
また、寄生虫のアニサキスが存在していることもあり、このアニサキスを生きたまま接種してしまうと、胃にアニサキスが食い込んで激しい腹痛を引き起こしてしまいます。
「チアミナーゼ」は犬にとって危険な成分なのですが、イカ以外にも、魚介類やエビやカニといった甲殻類にも含まれます。
ほかにもワラビやゼンマイといったシダ類にも。
ですが、加熱すれば問題はありません。 - エビ
生のイカ同様、「チアミナーゼ」という酵素が含まれていますので、生で与えるのは危険な食べ物です。
加熱したエビは大丈夫。
エビの加工品(エビせんなど)は犬にとって塩分過多なものが多いですので、与えないようにしましょう。 - カニ
生のイカ同様、「チアミナーゼ」という酵素が含まれていますので、生で与えるのは危険な食べ物です。
また、甲羅や殻が胃腸を傷つける場合も。
加熱してある場合も、甲羅や殻などは与えないようにしたほうが安心です。
カニの加工品やカニカマは犬にとって塩分過多なものが多いですので、茹でて塩抜きをする等工夫が必要となります。
豆類
- マカデミアナッツ/ビターアーモンド
この2種は犬に中毒を引き起こす可能性があります。
他のナッツ類は与えても大丈夫ですが、消化しずらい食品ですので、与えすぎに注意しましょう。
乳製品
- 牛乳
栄養価値の高い食品ですが、犬が飲むと下痢や嘔吐、アレルギーを引き起こす場合があります。
犬は牛乳に多く含まれている乳糖を分解できないため、牛乳を飲むと腸に刺激を与え、下痢や消化不良といった症状につながります。
牛乳だけではなく、哺乳類全般が母乳として出す乳汁がNGとなります。
牛乳の加工品や乳製品も控えましょう。
ヨーグルトは発酵により乳糖が分解されており、牛乳ほど悪い影響はでにくいものですが、すべての乳糖が分解されるわけではないので、避けておくほうが無難です。
お菓子
- チョコレート
チョコレートの主原料であるカカオ豆には、「テオブロミン」という物質が含まれています。
犬は「テオブロミン」を体内で分解する能力が低いため、中毒を引き起こしてしまいます。
中毒症状は食べた直後ではなく、数時間から半日ほど経って症状が現れることが多くあります。
チョコレートだけでなく、カカオ豆が使用されている加工食品(アイスクリームやお菓子、カカオパウダー等)にも同様に注意しましょう。
加工食品
- 梅干し
少量なら身体にいい成分も含まれているのでいいのですが、過剰に摂取すると食塩中毒を引き起こします。
食塩中毒は摂取してから数十分から数時間以内に現れ、嘔吐や下痢のほか、ふらつきや発作などの症状を引き起こします。
重症の場合には、命にかかわることも。
また、梅干しの種は犬の体にとって大きく、また消化されることはありません。
喉に詰まらせて呼吸がうまくできなったり、胃腸に詰まり、嘔吐や下痢などの原因にもなります。 - パン(惣菜パン/菓子パンなど)
基本的に人間用のパンを犬が食べても問題はありませんが、バターや生クリームなどの油分や塩分、糖分の含有量が多いものについては注意が必要です。
それからパンにトッピングされたものにも注意が必要です。
レーズンやマカデミアナッツ、チョコレートといった犬にとって有害な食材が含まれているものについては与えないようにしましょう。
飲み物
- コーヒー
犬がカフェインを大量に摂取してしまうと中毒を引き起こす危険性があります。
カフェインレスコーヒーであっても、少量でもカフェインは含まれますので、与えないようにしましょう。
コーヒー以外にも緑茶や紅茶、エナジードリンク、栄養ドリンク、ココアパウダー、チョコレート、ガムなどにもカフェインは含まれていますので注意が必要です。 - アルコール
犬は摂取したアルコールの成分を分解できません。
その理由は、犬がアルコールを分解する酵素を持っていないからです。
アルコールが分解されないまま長時間体内に残るため、犬の体のさまざまな機能に悪い影響を与え続けてしまい、中毒症状なども引き起こします。
万が一アルコールを口にした後、呼びかけても意識がもうろうとして反応が鈍くなっている場合や呼吸が弱い場合は、命にかかわる危険性があり、緊急性が高いと考えられます。
このような場合はすぐに動物病院に問い合わせ、受診するようにしましょう。
アルコール飲料などはもちろん、アルコールが含まれる食品にも注意が必要です。
また、アルコール成分の含まれる傷の消毒薬や除菌シート、ウェットティッシュなども、犬が誤飲しないよう注意が必要です。 - お茶
コーヒー同様カフェインが含まれておりますので、犬にとっては危険な飲み物です。
その他
- キシリトール
キシリトールは、犬に重い中毒症状を引き起こす可能性があります。
頻繁に吐いている、立てない、歩けない、意識がもうろうとしている、白目や皮膚が黄色い、尿が黄色い、皮膚にあざのようなものがある、などなど、明らかな中毒症状があった場合には、すぐに動物病院に問い合わせ、受信するようにしましょう。
キシリトールはガム以外にも飴やクッキーと言った加工食品や歯磨き粉、飲料、ナスやカリフラワーといった野菜類、化粧品類にも含まれています。
犬にとっては危険な製品として、犬に届かないところで保管するように徹底しましょう。
食べすぎてはいけないもの
- さくらんぼ
糖質を多く含むので、肥満や消化不良を起こしてしまいます。
少量与えるようにしましょう。 - りんご
高カロリーですので、食べさせす量に注意しましょう。
また、種や芯、葉や茎は危険部位で、間違って食べた場合は嘔吐/下痢など体調不良を起こす場合も。
注意しましょう。 - トマト
トマトは成分的にはいいものが含まれています。
ですが、水分が多いので、食べ過ぎると下痢などの症状を引き起こします。
また、へた・葉・茎・花、未熟な実などは「トマチン」という有毒成分が含まれる危険部位となっています。
中毒を引き起こす原因となりますので、与えないようにしましょう。 - チーズ
人間用のチーズには塩分や脂質が多く含まれており、犬が食べると塩分過多や脂質過多により悪影響が及ぼされる可能性があります。
チーズを与える場合には、犬用に作られたものを与えましょう。
食べてはいけないものを食べてしまった場合
少しでも様子がおかしい場合は、かかりつけの病院やペット保険付帯のペット健康相談等に相談しましょう。
その際、以下の情報があれば、診断がスムーズに行われます。
- 食べてしまった時間
- 食べものの種類や量
- 中毒症状の有無
病院を受診する際にも、上記情報や、中毒症状が含まれると考えられる吐瀉物、便などがあれば、持参するといいでしょう。
まとめ ~ 意外と多い食べさせてはいけないもの ~
予想以上に犬が食べてはいけないものが多いと感じました。
また、少量ならOKだけど、摂取しすぎるとNGというものも。
家族や犬と関わりのあるすべての人と情報を共有し、犬が健康にすごしていけるよう、心がけたいものですね(^^)