保険は必要?
ペットには、人間のように健康保険の制度はありませんので、基本的に病気やケガで病院にかかったときは自由診療、100%実費を支払う必要があります。
ペット保険に加入しておけば、毎月一定の保険料で、万が一のケガや病気のときに補償をうけることができます。
犬種や体質によってかかりやすい病気やケガを予測できますが、実際には飼ってみないとわかりません。
ペットの病気やケガのために使える100万円前後の余剰金があるのであれば必要ないかもしれませんが・・・
厳しいようであれば、ペット保険で備えておく必要があるでしょう。
この記事では、平均医療費やペット保険加入検討時に注意すべき点についてまとめてみます。
ペットにかかる平均医療費
日本獣医師学会の家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査(平成27年度)にはこうあります。
動物病院にかける費用は大型犬が毎月平均9,281円で、超小型犬でも7,435円となっています。
また、13歳以上になると、平均費用が9,801円と高まってくるそうです。
治療費の最大額は、犬(大型犬)が平均74,893円、超小型犬で58,046円。
治療費に関しても、13歳以上になると80,912円と平均額もあがります。
ペット保険の金額
月々の支払額は1,000円~4,000円前後が一般的ですが、補償内容によって金額が決まります
支払額も、一生涯支変わらないもの、一定の年齢から金額や補償内容が変わるもの、があります。
保険料の支払いを、 年払いにすると若干割引されることも。
必要な補償内容と支払い可能な保険料を考えて、一番合う保険をみつけましょう!
ペット保険に加入できる条件
まずは年齡。
ペット保険に新規加入できる年齢は、各社だいたい8歳未満~12歳未満くらいの間で設定されています。
そして、純血種か雑種か。
雑種の場合入れないという保険が稀にあります。
次に既往歴。
年齢以外には、既往歴によって入ることができなかったり、不担保(補償されない)のケガや病気の条件がついてしまったりする場合があります。
健康なうちに入ることがオススメです。
主な補償内容
銘柄、によって内容が異なります。
補償内容 : 通院、入院、手術、ペットセレモニー、車椅子作成費用、噛みついたりケガをさせた場合の相手への賠償などなど
補償金額の割合 : 支払金額の 100%、70%、50%
補償回数 : 上限なし~年数回
支払い手順 : 窓口精算(保険適応後の金額のみ支払う)、後日精算(病院窓口で支払い、後日申請する)
月々の保険料や補償内容を比較して、ベストな商品を選びましょう!
保険を選ぶときに注意すべき4点
保険を選ぶときに注意すべき点を4つ、まとめました。
保険に加入した後、どのような条件で更新継続ができるかを確認する
ペット保険の更新には以下の4つのパターンがあります。
- 条件なし
- 更新できるが条件が付く
- 更新のたびに審査あり
- 更新不可
2番目、3番目の条件は特に注意です。
とあるペット保険で、高額の支払いに保険を利用したり、複数回利用したら更新の条件がついた、更新不可といわれた、という話をみたことがあります。
既往歴があると新しい保険にも入りにくくなりますので、途中で更新不可となると困ってしまうことに・・・
また、一定の年齢がきたら継続終了(4番目のパターン)という保険もありますので注意です。
一般的に、高齢になればなるほど医療費がかかりますので、若いうちは安くて補償内容もよくても、実際に必要な年齡になると使えないということも・・・
途中で条件が悪くなるとしても、一生涯補償してくれる保険に入ることが必要です。
保険料が変わる場合、20年先までの値上がり率をチェック
一定の年齡がきたら値上がりする保険があります。
保険料が値上がりする年齡と値上がり価格をみて、支払い可能な額かを確認しましょう。
支払い回数制限/支払金額上限に注意
保険の支払いには年間支払回数の上限があったり、金額の上限があったりする場合があります。
補償金額100%の保険で、1回の補償上限が15,000円という保険がありました。
ちょっとしたケガや病気ならばいいのですが、大きなものになると15,000円ではかなり不足分がでます(^_^;)
また、年間支払回数の上限が少ない保険に入っている方は、年末に、その年の支払いの高かったものを選択して補償申請をだしているそうです。
病院にかかる回数は予想できないものですが、あまりに支払回数が少なすぎると思われるものは避けたほうが無難です。
かかりやすい病気が補償されているかどうかに注意
わが家がお迎え予定のダックスフントであれば、椎間板ヘルニア。
昔飼っていたときも、複数回、椎間板ヘルニアで病院にお世話になりました。
この椎間板ヘルニアが補償対象外となる商品には入るべきではないですよね。
トイプードルであれば、膝蓋骨脱臼だったり。
フレンチブルドッグであれば、軟口蓋過長症だったり。
お迎えする犬種を飼っている知り合いがいれば、どういった病気になりやすいかを聞いておくと参考になるでしょう。
そして、かかりやすい病気が補償外の商品は避けるようにしましょう。
まとめ ~ 保険に入って得をするか損をするかは、終わってみないとわからない ~
人間の保険と同じことが言えると思いますが・・・
保険のお世話になるのか、ならないのか。
お空に旅立ってからじゃないとわかりません。
保険に入ることにより、病院へ行くハードルが下がり、結果として病気が軽度のうちに発見できるかもしれません。
慢性的な病気や癌といった治療費が高額になる病気になった場合、ペット保険があれば納得できる治療ができるかもしれません。
冒頭でも書いたとおり、ペットが病気になってもすぐに出せる(なくなってもいい)お金が100万円単位であるようであれば、保険に入る必要はありません。
少しでもお金の心配があるようであれば、ペット保険の加入検討をオススメします。